読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

”蒼井”の今日一日のアウトプット

読書&youtube&広告の視聴・感想をメインに。。。

不屈の棋士 読書感

今年に入り。ITのよる技術的失業のニュースを何度か目にした。

 

いま将棋界で起こっていることは、私達の世界と無関係ではない。
リアルな不安・恐怖を感じてしまう。

 

本書は、11人の棋士が,インタビューアである著者の質問に答えていく対話形式。
質問内容は、11人に対しほぼ同じだ。

 

個人的にはコンピュータが人間よりも実力において、凌駕したということよりも、

コンピュータソフトの活用のより、
将棋の棋譜の中において、更に棋士のマインドにおいて、
大きな変化が生じているという現状が、浮き彫りになってると感じた。

 

将棋界の未来が従来のように、全プロ棋士を食わせていけるだけの

キャパシティを持ち得ないではないか?という懸念を抱く棋士
やはり多かった。


コンピュータソフトという黒船に対し、11人の中にも温度差があり、
3つに区分が出来ると思った。


① 本書に出てくる何人かの永世棋士は、これまでの賞金獲得の蓄えがあるから、
 余裕が有る受け答えのように感じられた。


②他方、中年真っ盛りの働き盛りの棋士(30,40代)は、

黒船襲来の幕末の志士のように

どのように対峙して、残りの棋士人生を全うするか?
不安を覚えながらも、真正面から向き合うしかないという覚悟の矜持
のようなものを感じられた。


③そして、20代の若手の棋士は、コンピュータ優位を

至極当然のこととして 素直に受け止める。

 

ある棋士は、人間の知性・精神力という従来の棋士のイメージの沽券に
こだわるのではなくソフトの徹底活用し、勝つことに躊躇しないという立場を取る。

 

又、別の棋士は、将来中年を過ぎて自分の気力が衰えた時に備え、
現在から普及に今から力を入れ、将棋界の存続の一助になりたい
と語った。


ドワンゴ主催の電王戦以降、将棋人気は高まっていると言える。

今年の秋には、将棋の映画、聖の青春が公開される

アニメでは、3月のライオンが放映される予定である。


一見すると将棋界には明るい材料がいくつもあるように思える。

しかし、今プロ棋士の頭のなかにあるのは、将来不安である。


プロとは、強いからプロなのではない・
食っていけるからプロなのだ。

その仕組が、ITの技術革新により、今後徐々にプロ棋士の尊厳を含めて
崩れていくでは?と感じられた。

 

結論としては、棋士として最大の不安とは、

収入とそれに伴う人生設計の不安ではないか?と思った。